【牛武名曲アルバム Vol.1】B・バルトーク作曲 ミクロコスモス第5巻17番「バグパイプの音楽」

2020年7月19日 投稿者: usitakekanato 0

「牛武名曲アルバム」シリーズでは、筆者牛武が愛しているクラシックの楽曲を紹介していきます。
記念すべき第1回目はバルトークのミクロコスモスから「バグパイプの音楽」をお届けします。

B.バルトーク(1881~1945)

バルトーク・ベーラはハンガリーのピアニスト・作曲家です。

作曲家コダーイと一緒に、ハンガリー各地の民謡を収集し、それらを素材にして数々の作品を生み出しました。

民謡の素朴な雰囲気は活かしつつ、調性を超越した独自の和声や複雑な変拍子がとってもかっこいい!!
それがバルトークの大きな魅力の一つです。

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B・バルトーク作曲 ミクロコスモス

彼の作品である「ミクロコスモス」は全6巻、153曲から成り、バルトークが56歳の時に完成しました。

最初の50曲は息子ピーターの教育のために作曲されています。

「ミクロコスモス」は、6巻へと進むにつれて段階的な学びになるように並べられており、各曲のイメージや練習目的、作曲のコンセプトなどが題名に記されています。

バルトークはピアノの技術だけでなく、アンサンブルや歌唱能力など、総合的な音楽性を重要視していました。
そのため、連弾や弾き語りのための曲が収められているのも、”音楽性をまんべんなく育てたい”というバルトークのこだわりが見える点です。

「バグパイプの音楽」について

この「バグパイプの音楽」は第5巻の17曲目に納められており、ミクロコスモス全体では138曲目になります。

完全音程の伴奏の上に高らかに歌われる旋律は、5連符のトリルにより民族舞曲のような風情を呈しています。

中間部はテンポが上がり、回転しながら踊っているような印象があります。
主題は最初は3小節フレーズですが、終わりで再現するときには5小節のフレーズに装飾的に拡大されて、熱量が急速に増します。

この曲では8つの教会旋法のうち7番目のミクソリディア旋法が用いられており、その音階の始まりの音である「ソ」の音が終始一貫して支配的に鳴り続けます。

バグパイプという楽器は区切りなく音を出し続けることができ、バルトークは、この常に鳴り続ける通奏管(ドローン)の役割を「ソ」の音に与えていることによって、バグパイプの楽器の特徴や魅力を音楽の中に見事に描き出しています。

演奏時間は約1分程度ととても短く、取り組みやすい曲です。
難易度はそこまで高くありませんが、雰囲気がコロコロとかわり、とても華やかな曲なのでアンコールピースとして喜ばれそうですね!

みなさんも是非弾いてみてくださいね!

牛武奏人