【絶対弾ける!】2020年Nコン中学生の部課題曲「足跡」ピアノ伴奏徹底解説

2020年3月31日 投稿者: usitakekanato 0

2020年のNHKコンクールの中学生の部の課題曲はLittele Glee Monsterの「足跡」になりました。
哀愁がありながらも、未来への決意を感じる素敵な曲です!

多くの人がピアノ伴奏するであろう、この曲を徹底解説していきます。(混声3部合唱編曲を使用して解説しています)
実演動画はこちらから

このブログでは、25年近くピアノや室内楽、伴奏を学んできた僕のピアノ演奏のノウハウをお伝えします。

「どのように譜読みしたらいいかわからない・・・。」
「多少弾けるようになったけど、もっとよくするにはどうすればいいんだろう・・・」

という方は参考にしてください!

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それでは早速ですが、今回のポイントです!

ポイントはこれだけ!

①前奏のポリフォニーを研究する
②和音による伴奏で曲の雰囲気を支配する
③つなぎの16分音符の指使いを決める
④サビのバランスを研究する
⑤練習番号〔J〕の転調と伴奏の変化を練習する
⑥強弱、音楽用語の解釈をする

上記を克服すれば、必ず!弾けるようになります。

では、細かく解説していきましょう。

①前奏のポリフォニーを研究する

まず、旋律が同時に演奏されることを「ポリフォニー」といいます。
そして、ポリフォニーになっている旋律のそれぞれを「声部」といいます。


例えば、前奏は初めは3つの声部に分かれているので3声(せい)ですが、4~5小節目では4声になっていますね。

このように合唱では多くの声部が同時に演奏されるわけですから、
どの声部を「大きめに弾き」、どこを「控えるか」を考えることが必須条件
になるのです!

さらに、ポリフォニーを美しく演奏するには、
声部の「横のつながり」と「縦のバランス」を研究することが非常に重要です。

主旋律以外のちょっとした音を強調して弾くことで音のぶつかりを明確に示し、それぞれの声部に抑揚がつくように練習していきましょう。

出だしからとても高度なことを言っているように見えますが、動画で解説していますので参考にしてみてください。

これが習得出来ると、確実にワンランク上の演奏になりますよ!

②和音による伴奏で曲の雰囲気を支配する

この曲に限らず、多くの合唱曲では合唱が主役になる時間の方が確実に長いです。素敵な前奏や後奏で目立つこともありますが、ピアニストは大半の時間を和音を分散させたり、連打をしたり、響きを補強していなければなりません。

しかし、ただの伴奏だと思ってあなどるなかれ!

和音の弾き方で音楽の雰囲気が大きく変わります!

ピアニストが瞬時に「レガート」や「ノンレガート」を弾き分けることで音楽の雰囲気をガラッと変化させることができるのです。

一本調子ではない音楽をつくるためにはピアニストの手数の多さにかかっています。

信頼と実績の「縁の下の力持ち」になりましょう。

③つなぎの16分音符の指使いを決める

練習番号〔B〕〔C〕〔I〕の直前や、80小節目に上行する連符があります。
合唱が歌っていない、もしくは伸ばしていて動きがない部分はピアノパートの見せ場です。

よく練習して華やかな音楽を演出しましょう。

弾けるようになる近道は、

①指使いを確定する
②その指使いではどのように腕が動くのかよーーーく分析することです!

④サビのバランスを研究する

サビでは左右の音が組み合わさって、うねるような響きが特徴的です。

ポイントは全ての音をしっかり弾こうと思わないことです。

音の数が増えるので「しっかり全部弾かなきゃ」と思ってしまいそうですが、一つ一つの音を狙って弾くのは逆効果。
せっかくサビに向かって盛り上げたのに、ピアノのテンポが後ろ向きになって、合唱とのテンポ感がチグハグになってしまうでしょう。

リズムの中心をしっかりとらえて、その勢いで細かい音を弾くという発想が大切になります。

⑤練習番号〔J〕の転調と伴奏の変化を練習する

練習番号〔I〕の合唱だけの静かな部分から伴奏が復活し、練習番号〔J〕ではハ短調に転調します。

音量の変化の工夫や、転調をした劇的な展開を最大限生かして、情熱的なクライマックスにするために、地道で冷静な練習を積んでおきましょう。

これまで出てきたサビの部分と調やリズムが違うため手のポジションなどをもう一度確認しなければなりません。

また左の音型も跳躍があり、丁寧な練習が必要です。

⑤強弱、音楽用語の解釈をする

「足跡」は強弱をどの程度表現するかが難しい曲です。

特に大きい音のなかで差をつけることが求められています。

例えばフォルテと書いていても、それ以上の音量を2段階用意しなければいけないので、やみくもに音量を大きくするべきではないことがわかります。

この曲で用いられている強弱は大きい順に、

フォルテッシモ:①練習番号〔I〕の直前64小節、①練習番号〔K〕の直前82小節
ピウ フォルテ:①練習番号〔G〕、②練習番号〔J〕
フォルテ:①練習番号〔C〕、②24小節、③練習番号〔F〕、④54小節、⑤69小節
メノ フォルテ:①練習番号〔H〕


フォルテ、フォルテッシモだけでなく「ピウ フォルテ」や「メノ フォルテ」が登場するのが特徴的です。
「ピウ フォルテ」ではフォルテよりは大きいがフォルテッシモほどではないフォルテが求められ、「メノ フォルテ」ではメゾフォルテよりは大きいがフォルテほどではないフォルテが求められます。

頭が混乱しますが、ポイントは、
それぞれの強弱を最大音量のフォルテッシモから逆算して、定義づけしていくことです。

また音楽用語で解釈しないといけないのは、

出だしの「con spirito」
練習番号〔H〕の「energico e marc.」
69小節の「Con energia」
練習番号〔J〕の「appassionato」
81 小節の「con tutta forza」
88小節の「calmato」

でしょうか。

これらの音楽用語はピアノ伴奏のテンポや弾き方、音量の決定に関わるので納得して弾くと良いと思います。

僕の具体的な解釈はそれぞれの動画で解説します。(近日中にUPします!)


また「rit.」「riten.」「meno mosso」「accel.」「a tempo」「calando」などのテンポの変化に関わる場所は合唱をよく聞いて、指揮をよく見て弾くことが求められます。

合唱と合わせるテクニックもそれぞれの記事や動画で解説します。

動画解説はYoutubeに投稿次第こちらにも共有リンクを追記していきますので、またぜひチェックしてみてくださいね!

(更新情報を知りたい方は、Youtubeチャンネルまたは Twitterアカウントをフォロー頂けると嬉しいです。)



それでは、また次回の解説でお会いしましょう。


牛武奏人