
カプースチンの練習方法〜8つの演奏会用エチュード作品40より第1番前奏曲〜
2020年8月18日こんばんは、牛武奏人です。
カプースチンの「8つの演奏会用エチュード作品40より第1番前奏曲」を動画配信したいので、最近練習しています。
この暑い時期に弾く、カプースチンもはやスポーツレベルですね。運動量が多いので汗をかきながら黙々と練習しました。
今日の練習内容
- メトロノームですこしずつ
- 片手練習
- リズム練習
- 旋律をよく歌う練習
- おしゃれな和音を味わう
メトロノームですこしずつ
カプースチンを弾いていると頭の中が音でいっぱいに埋め尽くされます。
他のことを考える余裕は一切ありません!
しかし、それだと窮屈な演奏になるので、僕はよくメトロノームを使って練習をします。
音でいっぱいになった脳内にほんの少し「メトロノーム」という思考の隙間を作る感じでしょうか。
自分だけで弾いていると独りよがりになっていきますが、「メトロノームという第三者に合わせよう」という発想を持つと少しずつ演奏に余裕が出てきます。
頭の余裕ができてくると、左右のどこがずれているかが分かります。すこしずつ矯正。
左右をきちんとそろえることで、だんだんと素敵な和音が聞こえてきます。
拍の頭が16分休符ということがよくあります。まだまだタイミングが遅れがちなので、メトロノーム先生とともにすこしずつ矯正。左右でそれぞれ何の音で揃うのかを意識しながら弾いていきます。
すこしずつ整理されて、メトロノームのメモリが上がっていくと達成感がありました。
片手練習
片手で弾いてみると、自分の理解が壊滅的に及んで無かったのだと気付かされます。
カプースチンは左右で一つのモティーフを弾く事が多く、自分の中に「こんなニュアンスだろう」と作り上げている節がありましたが、片手で弾いてみると特に左手は拍のどこにはめるかを明確に理解せずに弾いていることに気付きました。
拍を計算しつつ、メトロノームにビートを刻んでもらいながら整理していきました。
リズム練習
16分音符を付点にしたり逆付点にしたりといった練習をしました。
逆付点は特に難しかったです。
リズム練習は、脳から手に送られる電気信号が洗練されるんだとか!
旋律をよく歌う練習
カプースチンはキャッチーなメロディもたくさんありますが、アドリブなどは非常に覚えづらく、手になかなか馴染みません。
記号として無理やり音を覚えちゃう方法もありますが、音の羅列になっちゃいます。
なので基本的にはメロディとして音程を覚えたい。
何度跳躍するのか、どこまでがフレーズなのかなどを考えながら練習をしました。
おしゃれな和音を味わう
カプースチンの音楽は縦横無尽に駆け巡り、休憩する場所もなく、とてつもなく忙しいこと要求されます。和音のおしゃれさなんて味わう暇ないんです。油断すると常に興奮状態みたいになっちゃう。
けれど、カプースチンは他のクラシックではなかなか出てこないような素敵な和音がたくさんありますし、それを是非とも把握して演奏したい!
そのためには地道にゆっくり練習で和音を覚えていきます。
音価ギリギリまで響くふくよかな感じのタッチで弾くと和音が響きやすくなり、よく聞こえる気がします。
こんなトレーニング内容で本日の練習をこなしていきました。
公開までにきっとより良い音楽になっているはずです!そうじゃないと嫌!
引き続き地道な鍛錬を頑張ります。
最後に
最近聞いたオススメの3人のカプースチン演奏を。
こちらはカプースチン本人の演奏。
言わずもがな素晴らしい。推進力があります。https://youtu.be/RrpjWM8JT7k
ジヨンさん
研ぎ澄まされています!鍛錬って感じ!
https://youtu.be/Xfbk53K1C7chttps://youtu.be/RrpjWM8JT7k
辻井伸行さん
多彩な表現!頭の中どうなっているんだろう。
https://youtu.be/faBtdfFYajE
こんな演奏弾けるようになりたい。明日も練習がんばろう。
牛武奏人